香川県立中央病院での受精卵取り違えについて


本当に悲しく残念なことです。

直接関係のあった方々のみならず、何の関係もない多くの方々にも疑念を生じさせてしまいました。


当院では緊急に手順の再確認をしましたが、


1. 卵、受精卵、胚、精子などはすべて(一応フタにも書くのですが)容器本体に氏名とID番号を油性ペンでフルネームで書く(有機溶媒の影響を心配して、シールにしている施設もありますが、シールはぬれてはがれてしまう可能性があるので、油性ペンで書いています。胚への影響は培養液にオイルをかぶせることで防いでいます。)


2. 同一日に採卵した方の卵は、別々のインキュベータに入れるようにし、培養液の交換を行うときは(培養液は培養の間中ずっと保つわけではなく、途中で液を交換する必要があります)1人分ずつインキュベータから出し交換を行っています。その際には(移動先の)容器に氏名とID番号を書いてから、元の容器の記載と両方が一致しているのを確認してから行なっています。


3. インキュベータからの出し入れの際には氏名とID番号を2人で確認し、ダブルチェックをしています。


4. AIHIVF患者様の精子処理は予約の時間をずらしてあるので、2人分以上を同時に処理することはありません。(。。。ということで、予約の時間をお守りくださるようお願いいたします。)


以上のことを行っており、取り違えの可能性はないということを再確認いたしました。


またこれで万全とおごることなく、皆様の安心・安全最優先で日々の作業をし改善をしていきたいと思います。

(人工授精や採卵の際、確認のため何度もご本人に名乗っていただくことがあるかと思いますが、お許しくださいますようお願いいたします。)


また、全体として過重な負担がかかれば、間違いも起きやすくなる。。ということで、採卵の予約は今まで通りあまり詰め込まないで。。。やっていきたいと思います。予約が先になってしまってお待たせしてしまいますが、ご賢察のほどよろしくお願いいたします。


ときざわ