風疹(三日ばしか)



  妊娠している女性が妊娠前半に風疹(三日ばしか)にかかると赤ちゃんに奇形がおきるおそれがあります。
こどものころにかかったことがあればいいのですが、なにぶん昔のことで(失礼!)本当に風疹だったのかどうかは検査しないとわかりません。
(実際、うちにいらっしゃって、「三日ばしかに罹ったことがある」とおっしゃった方の20人に1人ぐらいには全く免疫がありませんでした。
また、予防注射をしたからといって、免疫がまだ残っているかどうかも調べてみなければわかりません。

妊娠を考えている方は免疫があるかどうか調べておきましょう。
保険がききませんが、検査だけなら2500円ぐらいです。(群馬県では風疹抗体検査助成があります。

免疫がない・低い方にはワクチンをします。 ←HIという検査方法で16倍以下は注意/妊娠してなければワクチンをお勧めします。(最近のパンフレットには32倍以上あれば必ずしも大丈夫というわけではありません」とも書いてあります。風疹を含んだワクチンを2回以上うっておくことが大切と書いてある本もあります)
(ワクチンをうつには1ヶ月避妊した後にうって、更に2ヶ月間避妊になるのですが。。。)
国立感染症研究所のQ&Aをご覧ください。

風疹ワクチンを何回しても免疫がつかない/抗体価が上がらない。。。ということがあります。
免疫はできたのに、HI法という検査方法でうまく検出できないということがあるのです。
。。。2回以上風疹(を含む)ワクチンをうったことがあるのにHI抗体価が上がらない方は、EIA-IgG法という方法で調べてみることをお勧めします。
こっちの方が値段が高いので普段はあまり行われませんが、誤差が少ないとされています。


もうひとつ。。
男の方も風疹を含むワクチンを2回以上受けておくことが大切です!!

奥さんに風疹の<<充分な免疫>>があれば、旦那さんが風疹にかかっても、お子さんに先天性風疹症候群は起きない!はずですが

1.大人が罹ると重いそうなので、(子供だって、罹るよりもワクチンするぐらいですから)旦那さんに免疫がなくてもいいというわけではありません。
2.男には必要性が薄いという甘い見通しのために風疹が流行してしまって、結果として先天性風疹症候群を何例も引き起こしてしまった。。。ワクチンをうっても反応のよろしくない女性への優しさとして
旦那さんに風疹ワクチンをうっても(それだけのためでは)避妊期間は必要ありませんので、2回以上の接種の記録がなければうってしまいましょう。



太田市では、風疹ワクチン、麻疹風疹ワクチン接種への(一部)助成があります。。← 風疹ワクチン、麻疹ワクチンにともに2回以上の接種が推奨されると言うことです。(2005年4月2日生まれ以降の方にはワクチン接種の助成が無いそうですので念のため)
(お母さんが「あなたは三日ばしかにかかったわよ」と言ったからといって、何回ワクチンをしたからといって、充分な免疫が必ずあるわけではありません、必ず1回は調べておきましょう。 )

(当院で接種希望の方は)ワクチンがあるかどうかわかりませんので、まず電話をください。

もやしもんの風疹の巻(ちょっと小さいですが、クリックすると大きくなります)



葉酸

葉酸はビタミンBの仲間で、細胞分裂に必要です。(必要ない分は尿に排泄されますので、取り過ぎる心配はありません)
赤ちゃんは妊娠初期に すごい勢いで成長するので葉酸を必要とします。
葉酸はその名の通り、(葉物)野菜に多く含まれています。
妊娠を考えている人は野菜をいっぱい食べましょう。(野菜ジュースでは代用になりません。)
もしも心配ならば、ビタミン剤・サプリメントでとるのもいいでしょう。(一流メーカーの出しているものが安心です)  ←エレビットあります。

    (ビタミンA,Dはとりすぎると悪いことがあるので、ご注意ください)


妊娠中にかかるとよろしくない病気を防ぐ!


トキソプラズマとか、サイトメガロウィルスにかかると、赤ちゃんに影響が出ることがあります。
こちらの頁をご覧ください。


生肉って食べます?  だめですよ、食べちゃ。



はしか、水ぼうそう

どちらもワクチンでしか防ぐことができません。生ワクチンになりますので、妊娠中はうてません。
妊娠する前に受けておきましょう。



お母さんにあなたの時の母子手帳を見せてもらいましょう。(もう預かってしまってもいいですよね)
うしろの方に予防接種の記録があるはずです。
風疹を含むワクチン(風疹ワクチン・麻疹風疹ワクチン・MMRワクチン)を2回以上接種してなければ、母子手帳を持ってご相談ください。